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ギリギリにならないとやらない心理について 3

こんにちは、イノウエです。
ギリギリにならないとやらない心理について 2」で、物事の先延ばしやぎりぎりにならないと取り組まない心理についての考察は、自分なりに一応の解決を見たと思っていたのですが、比較的最近読んだ本で新たな事実を知りました。

それは、「先延ばしの習慣は、多くの人にとって共通の問題である」ということ。

自分に先延ばしの癖があまりないので、先延ばしをする人のことを異端視していたのですが、先延ばし癖のあまりない自分の方が実はどうやら異端だったらしいのです。これは目から鱗。

目から鱗
目から鱗が飛んでいきました。

自分を基準に考えてはいけない。
と、改めて自戒しました。
普段から気をつけなければ、とは思っているのですが。

さて、仕事や諸々の期限のある提出物に限らず、貯金・ダイエット・買い物等様々なことにおいて、やるべきこと、やった方がいいことを後回しにして、目先の欲を充たし満足することを優先させてしまう「先延ばし」。これは、自制心と深く関わっています。

欲を刹那的に満たすというのは、それはそれでその時は幸せかもしれませんが、長期的に見ると諸々の問題を引き起こします。

意思決定メカニズムの研究家ラルフ・キーニーによると、アメリカにおける死因の第一位は、賢い選択ができず、自滅的な行動を克服できないことなんだそうです。しかも、致命的な選択をする割合は深刻な勢いで増えているんだとか。もしかしたら、社会がそのように(=人に自滅的な選択を促すように)変化しているのかもしれません。

どれだけ自滅的な選択を繰り返しても、死ぬときに「幸せな人生だった」と心底思えるならそれでいいとは思いますが。

「やるべきこと」が「自分のしたいこと」になるような工夫ができるといいですね。

冒頭に書いた「比較的最近読んだ本」は、この本。
数年前から俄然注目を集めているダン・アリエリー氏の、行動経済学についての本です。
最近読んだ本の中では、私的には大ヒットでした。
些細な個人差は脇に置いて、人間とはどういうときにどういう意思決定をする生き物であるかということが丁寧に書かれているので、今後の商品開発にも役立ちそうです。