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くろがね堅パン考

こんにちは、イノウエです。
前回に続いて、くろがね堅パンについてです。

防災キングショップブログでは、びっくりするほど堅いと評判の「くろがね堅パン」を、どうにかして食べやすくしてみようという実験、いやクッキングの紹介をしています。

防災食 de クッキング!番外編 〜くろがね 堅パン〜
http://www.bousaiking.net/?p=393

どうしてそんなに堅いのか。
「くろがね」といえば「鉄」のこと。
「くろがね堅パン」を漢字で書くと「鉄堅パン」です。
いかにも堅そうです。

くろがね堅パンのメーカーのウェブサイトに、なぜそんなに堅いのかが書いてありました。

「堅パン」は大量に作って長く保存できるように、水分を極力少なくすると鉄のように堅いものが出来あがりました。

やっぱり鉄のように堅いんですね。。

鉄のように堅く、噛めば噛むほど味がある堅パン。非常食・保存食としても注目されています。甘味をおさえてヘルシー。とても堅いので、歯の弱い人や歯周病の人は要注意。コーヒー、紅茶、牛乳等に浸すと柔らかくして食べられます。

くろがね堅パンのメーカーは、パン屋さんかお菓子屋さんかと思ったら、なんと。
不動産賃貸業や建築・設備工事業、防疫業などの事業を多角的に展開している、株式会社スピナという会社さんでした。

もともとは、昭和27年に八幡製鐵株式会社(現新日鐵住金株式会社)の子会社「八幡製鐵ビルディング株式会社」として設立されたんだそうです。

そして、堅パンはパンではなくお菓子だということも判明。

大正時代に官営八幡製鐵所(現在の新日鐵住金株式会社八幡製鐵所)で生まれた堅パン。昔ながらの素朴なお菓子が地元の味として親しまれ、時代や会社の運営主体が変わっても受け継がれるって、本当に素敵ですね。

登山やハイキングのお供にもおすすめなようなので、私は今度のトレッキングに持参します。

※余談※
コーラルのある横浜市青葉区には「鉄町(くろがねちょう)」という地名があります。田んぼや里山(?)の残るのどかなエリアで、この地名についてはちゃんと調べたことはないのですが、大昔に鉄が採れたのかななんて勝手に思っています。

神奈川県横浜市青葉区鉄町。