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POPとIMAP、どうちがうの??

こんにちは! u-micoです。

プライベートではLINEやSMSなどのメッセージアプリでコミュニケーションを取りますが、ビジネスではまだまだメールが基本!という企業も多く、コーラルではメール設定のお問い合わせもよくいただきます。
その中でも分かりにくいと言われる受信サーバ設定、「POP」と「IMAP」の違いについてお伝えしたいと思います。

「POP」とは「Post Office Protocol」の略で、日本語にすれば「(受信)メールサーバの通信ルール」のような意味です。現在は改良版の「POP3」が主流です。
このPOPで使う通信ルールとは「メールをダウンロードする」ということです。つまり、受信したメールはメールソフトにダウンロードされ、サーバは空となります。

そのため、この図ように一台のデバイスで受信すると、他のデバイスでは受信できなくなります。
ただし、メールソフト側で「サーバにメールを残す(または、受信後にメッセージのコピーをサーバから削除:5日、など)」という設定をしたり、受信するデバイス毎に別のアドレスを作成しサーバ側で転送設定をかけたりすれば、複数デバイスでの受信も可能です。

「IMAP」とは「Internet Message Access Protocol」の略で、日本語にすれば「メールサーバにあるメッセージを操作する通信ルール」のような意味です。
このIMAPで使う通信ルールとは「サーバ上のメールを見る(操作する)」ということです。つまり、メールは常にサーバに残っています。サーバから削除したメールはメールソフトからも削除されます。

GmailのようなWebメールと同じく、サーバ上のメールを見に行くことになるため、複数デバイスでの受信が容易です。ただし、しっかり運用ルールを作っておかないと、削除やフォルダ分けで目的のメールが見つからなくなるなどのトラブルもあり(実際にそういった内容のご相談がきます)、一定のリテラシーが必要です。

ちなみに、送信サーバ設定は「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)」のみです。SMTPは「メール転送の通信ルール」とでも訳せるでしょうか。送信したメールを目的のメールサーバへ送る(複数のSMTPサーバを経由して目的のサーバへ送る)役割を担っています。

コーラルではPOP受信を推奨しています。
ビジネスでは古いメールを保存しておきたい、というケースが多いですが、サーバ上に残すIMAPだと容量オーバーになることもあります。また、サーバ移行をしてしまうと古いメールは全て失われてしまいます。そのため、POPで手元に残しておくことをおすすめしています。

メールは使い方によって最適な設定があります。「こんな運用をしたいけど、どうすればいいか分からない」というときは、どうぞお気軽にご相談ください